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さぁ。どうぞ!
私の体の隅々まで今この瞬間から貴方の快楽のためだけにお使いください。
悲しい人よっといで。
絶望した人よっといで。
男は金さ。
女も金さ。
快楽は金さ。
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よしてくんなせぇ。
偽善者?ごもっともです。
独善者にはなれませんので。
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私の体の一部があのときで止まってしまいました。
ピクリとも動かないのです。
私の体の一部をあのときに置いてしまったのです。
ピクリとも動かないのです。
私の体の一部はあのときに死んでしまったのです。
ピクリとも動かないのです。
そして今尚恐怖が私を動かしてやまないのです。
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神は貴女です。
仏も貴女です。
愛も貴女です。
恋も貴女です。
母も貴女です。
正も貴女です。
そして俺はただの狂信者として殉職します。
其れが俺の一生の御願いです。
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右と左の真ん中と空と地上の真ん中とを探していたら、自分ではなくて貴方を見つけてしまいました!
なんて不幸な幸せでしょう!
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自分の存在意義がわかりません。
自分の存在理由がわかりません。
自分の存在証明がわかりません。
自分の存在意味がわかりません。
自分の存在目的がわかりません。
自分の存在確認が出来ません。
自分は何処に居るのでしょう?
自分の不在を心より望みながら絶望します。
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呼吸をするたびに嘘をつく。
嘘です。
愛する人なんて居ない。
嘘です。
愛している人はきちんといます。
嘘です。
全員死んで欲しいと思います。
嘘です。
早く死にたいです。
嘘です。
全部嘘です。
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私の愛しい嘘吐きへ。骨の髄まで愛してる。
嘘だけど。
私はお前の幸福を心より願っている。そしてお前の不幸も心より願っている。
嘘だけど。
心優しい嘘吐きへ。早く死んでくれ。
嘘だけど。
お前の言動全部嘘。お前の表情全部嘘。お前の感情全部嘘。ただし、お前の希望と絶望だけは本当。
だって、私が直接真心こめて作ったものなのだから。
此れも嘘だけど。
お前のことなんて実は暇潰しなの。
嘘か本当か試してみるか?
冗談だけど。
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今確かなことを整理しよう。
私は産まれている。
私は生きている。
私は死んでいく。
よって、私は人間です。
其れくらいです。
他にはありません。
他になにかないかと探しましたところ、疲れました。
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こんな世界に生まれてしまったので道化と茶番と冗談で今まで過ごしてきました。
そしてそれのおかげで自分は少しだけ仮初に幸せなようです。
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