最近妹のようなものができた。
血はつながってないけど。
ぶっちゃけ、少しばかり『妹』と認識するにはもう少しかかりそうだと思っている。
その妹はどうも小さいのに大人しくて我が侭を言わない。そして妙によく働く。
それはいいが、なんだか見ているともう少し遊べば良いのにとふと思う。
今日だってうちの洗濯物をたたみにきてた。
どうも、雪蟲さんのとこに克鯨が行ってたらしく、其れが理由でこっちに来たらしい。
・・・いや、だったら何で遊びにいかねぇかな。
やけに手伝いをしたがるので、「此れが終わったら好きなことしろよ」とおれはそれを手伝ってた・・・はずなんだが、流石に任務で徹夜明けの体にはきつかったらしく何時の間にやら不覚にも寝ていた。
寝ていたのだが・・・・。
「・・・・・・・・宇治?」
隣に宇治も寝ていた。
不覚にも少し吃驚したじゃねぇか。おい。
干されたての布団は多分宇治がかけてくれたのだろう。
部屋は窓が少しあいていたせいか、程よく涼しく、暖かい。
綺麗にたたまれた洗濯物に移った日の匂いが柔らかくてまた瞼が重くなる。
昼寝の二度寝をする前に、ちらりとみた宇治の寝顔は齢相応に可愛いと思った。
最近妹ができた。
いつも大人しく我侭言わない優しい妹で、少しばかり背伸びをしているところが在る。
とりあえず、自分は兄になったらしい。
「ぇっちょ・・・そにょ・・・、『すきにゃことちていい』っていわれちゃので・・・ぇぇっと・・・兄しゃんと、お昼寝ちたかっ~~~~~」
兄になった。
少し甘え下手な妹がいる。
娘を嫁にやりたくない父親共の気持ちが少しわかる今日この頃だったりする。
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マジでごめんなさい。
いや、その、海象さんが少しだけ何かに目覚めるか目覚めないかの境をさまよってて欲しいなという変な希望がありまして(爆死)
宇治はとても懐きます。
しかし、甘え方がとてもへたくそです。
手伝いといいつつ本当は兄さん目的です。
文句ならいつでも受け付けます。